草料理 今、一番予約の取れない店
銀閣寺近く
厚みのある春慶塗のお盆に飯蛸、蛤貝合わせの中は白むし、
菜花、いさざ小魚、うど、そら豆じゅねんじょ、イノシシ肉の燻製、椿の花に似せたかぶらの花びら
季節を表す食材の趣
蕗のとうの白和え、こんにゃく、しいたけ
一口炊き上がり前のご飯
鯉のあらい、フェンネル、のびる、なずな、すい葉、たんぽぽ、カンゾウ、鯉の鱗揚げ、辛味大根おろし
微妙な調和を味わう事が出来る、台湾人が一緒のカウンターに来ていたが、味が分からないのは仕方ない、全部食べられない様子。予約の取れない店と云うだけで食べに来ていたのだろう。旨さだけではない奥が分からないだろう。
岩魚の焼き魚、頭はカリカリ、骨の揚げ物、芹、小夏みかん
白味噌仕立て、赤カブしろかぶ、栃餅の雑煮風
おくどさんには土鍋でご飯 魚を炙る
カウンター席は13席満席。二階にも二組。
鯛の湯葉巻き、うど、ほうれん草
お椀は土筆の絵柄、これも季節に合わせて
鯖のなれ鮨、里芋の素揚げが出たが画像なし
松本の白ワイン
若筍とわかめ、レンコンしんじょ、乾燥山椒
モロコ、からすみ、のびるのお酢
北海道の赤身の肉をロースト焼き、ホワイトアスパラ、土筆、チョコたけ、フキノトウと白味噌ソース
干し蕨、ゆば、ほうれん草、しゃくしな、水菜、シャケ節の出汁
漬物、めざし、おから、赤カブとブロッコリー
おこげご飯
ぶぶずけ
卵かけご飯、からすみのすりおろし、山芋、わさび菜
朝どり苺
甘酒、大徳寺納豆、橘皮
蘇(チーズ)と黒砂糖のこんぺいとう
ショットグラスに注がれた、苦い水立て珈琲
ご主人の中東さんはぼくとつな喋りが味のある人柄。
この店は創業22年になるとか、初めて入った時、家内を見て、以前来られましたねと言う印象。
その昔、美山荘で板長をされていた時に、顔を出された時かも知れない。女将さんも美山荘におられたのではなかったか?
ご丁寧に外まで送り出して下さった。
この草料理の野趣は、大人になった日本人の文化を味わう醍醐味で、ほっぺたが落ちる美味しさは期待出来ない。
これが、苦味、エグサ、器と旬の食材を季節に合わせて、食する能書きを喋って貰えるのが、味わい深き奥ゆかしさを改めて知らされる。
「なかひがし」さんで草喰を味わうと「美山荘」でもう一度奥深い自然界の摘み草を味わいたくなった。
今度は、我々が岩永夫婦を招待したい。
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