10月1日 日曜日
安土城址 薪能と筑前琵琶
幽玄と幻想の一時。
石段は不揃いで歩き難い。戦国の知恵。
午後5時前に安土城パーキング到着
千本の櫻井夫妻と待ち合わせ、先に到着されていた。
チケット受付後、炊き込みご飯のお弁当、日本茶、ゆで卵
温かい豚汁がふるまわれ、食してから午後5時半の会場入り。
舞台は神域の縄張り
特設会場は羽柴筑前守秀吉の屋敷趾地
田中泉さんとご挨拶。今年三度目。
薪能の焚き火に火が付けられる。
櫻井さんの奥様と。
第3回目の安土城址での演題
敦盛と一の谷
観客三百名、總見寺檀家、安土城保存の人々、百名近く。
盛大なイベントになっている。
信長創建の總見寺。営々続く歴史の綾。
演題演奏は午後6時に開演
残念ながら撮影は禁止。
薪能の『敦盛』四百数十年前、織田信長齢四十の時、清洲城で「人間五十年下天のうちにくらぶれば。夢幻の如くなれ」と敦盛の謡曲を唄い舞い熱田神宮で祈願して桶狭間へ討って出たのである。
人間五十年、奇しきも本能寺の変で自刃したのは四十九歳。
能『敦盛』のシテは味方玄、引き込まれるような身のこなし、薪のはぜる音、小鼓、大鼓、横笛、謡曲、一体になる幽玄。無冠の大夫平敦盛の無念さを静かな動きの中に、体から押し上げる力強さを表現。半月のむら雲の中、この安土の城址での演武が幻想であった。
一の谷の演奏、兵庫の浜での熊谷次郎直実と弱冠十五六歳の敦盛の一騎打ち。羽柴筑前の屋敷趾での田中旭泉筑前琵琶とのシンクロ。野趣あふれる情景に心を奪われた。
貴重な体験が出来た時間を刻みたいと考える。
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