10月11日:日曜日
夜の帳と共に赦免地 踊
昨年存在を知り、今年地の祭事を見せて貰いに・・
八瀬神社(秋元神社)へ午後6時30分に野山出発。
その昔、後醍醐天皇が足利尊氏の軍勢に追われて、逃げる途中、八瀬童子の人々に護られて、比叡山に無事身を隠された。後日、八瀬の地域は皇室から免租を受ける。
祭神秋元但馬守有利公に100基の灯明。
江戸時代に入り、比叡山と境界線を巡り、地争いになり、時の老中秋元有利が八瀬に有利な裁定を下して、その人となりを祀って秋元神社の名前が残る。
午後8時、境内は暗闇となり、参道から石段をゆっくりゆっくりと和蝋燭の提灯、切り絵行灯篭の 灯りが昇って来る。
暗闇と灯火、日本文化の根底にある幽玄の世界観である。
10歳から11歳の女児の地踊りに待機。
潮桶を持って踊る十人の女児。
灯篭着。頭に約5キロの大きな切り絵灯篭を載せる、13歳から14歳の8名の女装した男子。
二度目の地踊りは、花籠を手に優雅に踊る。
村の鎮守の祭事というか、メジャーに成りきれない昔の残るお祭り。一時の時間の流れは、冷え込んで来る寒さを感じながら、古来の伝承文化を味わうことが出来た。
我々は今後も、元気な内に、八百万の神を祀る祭事に接して行きたいと又、他の祭事を求めて旅をするつもりである。
午後9時半頃に、お祭りも静かに幕を下ろす。
初めて訪れた八瀬神社。京都の祭事であるから、相当混み合うものと思って出掛け、車の駐車場は無理だろうと、1キロ以上手前の、車を修理して貰っている久保板金の横に、7時前に停めて、歩いた。美都子さんには少々疲れたことであった。ゴンはデッキに閉じ込めて下山した。
洗心される気持ちで、夜道を戻った。ゴンが待っている。
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