この樹下神社の祭事を知ったのは三年前。
神輿巡行の仔細を聴くと非常に興味を抱いた。
5日当日の前半は見させて貰ったのであるが、後半の祭事はその当日、昨年一昨年と予定が入り、都合が着かず、今年忘れ物の重要な神輿巡行を目にする事が出来た。
南北二里の村落、南から八屋戸、守山、木戸、荒川、大物、五村落の神輿が、木戸の樹下神社に参集する所から祭事は始まる。
八屋戸、八所神社の神輿は女神輿、その昔、日吉大社より神輿を賜ったとの事。一里先の木戸、樹下神社へ夜明けに蓬萊の浜より向う、木戸の浜で女神輿をお迎えする他の村落の神輿の祭事。
日中、木戸の四つ辻にて、当番村落の代表総代が、口上を述べて、祭りの開催を評定。
三年前、我々はここまでの行事を見たのである。
樹下神社の舞台に五基の村落神輿が納まり、夕方、舞台出しが始まる。生憎の雨で折角の晴れ舞台は残念な天気。
八屋戸、八所神社の女神輿、他の村落の神輿は今年、洗って貰いピカピカ。男は艶やかに着飾った神輿。
女神輿との契りのために、この樹下神社で出会の祭事が執り行われるのである。これを機にもっと伝承のことわりを勉強したい。
木戸の浜へ参道伝いに五基の神輿が、大いに舞って、下って行く風景。神社の舞台は空っぽになった。
五基の神輿が木戸の浜に参集したのは、これから八屋戸、八所神社の女神輿が妊娠して、一里先の村落へ還る為に、別れを惜しむ男神輿が邪魔をするという、神輿の掛け合いが浜で演じられる。
村落の稚児が肩車され、走り回る。
八所神社の稚児、二ツ鳥の揃いの衣装。
二ツ鳥の由緒も聴かなければならない。
気勢を挙げる夫々の神輿。
夜道に提灯を灯した八所神社の女神輿、行く手を阻まれ、もみ合いになる浜回し。
女神輿を見送り、夫々の村落へ戻る神輿の巡行。
浜の別れの儀も終わり、神輿は湖岸の夜道を一里(4キロ)巡行して蓬萊の浜まで向かうのである。
我々は、蓬莱駅まで戻り、神輿の到着を待つ。
村の男衆は松明を上げて、到着を待つ。
日没後、神輿は戻って来る。
蓬萊の浜で神官ののりとを受け、再度雄壮に神輿舞。
村落の子供達が先導して、神社より遥かに上の急坂を登り切った所の神輿収納蔵まで巡行。
かなりキツイ最後の担ぎの神輿巡行。浜から速足休憩なしで 一気に上がる。
小さい子供が神輿を先導して、いずれ、担ぎ手になって、代々伝わる伝統伝承の祭事を執り行って、延々と続くのであろう。
担ぎ手は肩も腫れ上がっているのではないか・・・・・
神輿収納蔵に納まり、今年のお祭りも無事終了。
画像には撮れていないが、役付の奥さんが黒留袖で頭に箱を戴き、その中に米が入っているのか、後から氏子衆に安産のお授けが在るみたいで興味深い。
3日の日にこの収納蔵から神輿は八所神社に参籠。
5日、夜明けに樹下神社へ参籠。
来年は、全部の祭事を目の当たりにしたいし、その由来を知りたい。この村祭りが観光客でごった返すことがないのが情緒豊でとても気に入った。
良い場所で晩年住めたことに、改めて感謝したい。
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